キャップ野球とは
キャップ野球は、ペットボトルのキャップを指で弾いて遊ぶ『キャップ投げ』から派生したものであり、誰でも簡単に大きく曲がる変化球を投げられるのが特徴です。また野球ではまず見ることのない、打者の手元で浮き上がるような変化球を投げることも可能です。
キャップ野球は基本的に5人vs5人で試合が行われ、両チームはまず先攻・後攻を決め、攻撃側と守備側に分かれて点数を取り合い、それを交互に6回まで繰り返して最終的に合計点数の高いチームが勝利となります。
試合の進行は野球と同じく、BSOのカウントがあり、4つのボール(B)でフォアボール、3つのストライク(S)でアウト(三振)、3つのアウト(O)で攻守交代となります。
野球と大きく異なる点は、フィールドの寸法と打撃結果の判定方法です。画像の通り、フィールドは野球のそれよりもはるかに小さく、広大な場所を必要としません。
(参考:バスケットコート1面につき2面分のキャップ野球フィールドを設営可)
また、打撃結果はキャップの飛距離に応じて決まり、
①打球がヒットゾーンに到達するとシングルヒット(単打)
②打球がフェンスに到達するとツーベースヒット(二塁打)
③打球がノーバウンドでフェンスに直撃するとスリーベースヒット(三塁打)
④打球がノーバウンドでフェンスを越えるとホームラン(本塁打)
となります。打撃結果によってバッターは進塁権を得ますが、ランナーは仮想とし、走塁はありません(ダブルプレーもありません)。打球がヒットゾーンに到達しないか、あるいは守備側プレーヤーが打球をノーバウンドで捕球するとバッターはアウトとなります。
ちなみに、守備側プレーヤーの守備位置の内訳はピッチャー、キャッチャー、フィールド上の守備2人の計4人であり、残る1人は指名打者としてバッター専門となります。(ただし指名打者も守備位置の1つとして扱い、選手交代はいつでも可能)
基本的なルールは以上です。キャップ野球は非常にシンプルな競技ですが、距離が近い分より駆け引きが重要で戦略性に富んだものとなっており、誰でも気軽に楽しめる奥深いスポーツでもあります。まだまだ歴史は浅いですが、SNSを通じて大学生を中心に人気を集める、今アツいニュースポーツなのです。
より詳しいルールはキャップ野球競技規則をご参照ください。